七日の王妃 | 韓国ドラマ・感想

ドラマ概要

田舎で育ち街に憧れるチェギョンは、両親に内緒でひとり上京し、ヨクと最悪な出会いをする。言い合いの末、ケンカ別れをした2人だったが、なんと後日、婚姻相手として紹介され再会。始めは反発していたものの、共に過ごすうちに心を通わせていく。一方、燕山君は物怖じしないチェギョンに興味を持ち、淡い恋心を抱き始める。そんな中、ヨクとチェギョンはある事件を起こし、大激怒した燕山君は、結婚の約束をした2人を引き離してしまう。ヨクとチェギョンの初恋と、燕山君の秘めた愛が絡みあう中、それぞれの運命の行方とは―？「七日の王妃」ドラマ公式サイト

七日の王妃 BOX1(コンプリート・シンプルDVD‐BOX5,000円シリーズ)(期間限定生産)

発売日: 2019/10/23
メディア: DVD

2018年No.1王宮ロマンス大作「七日の王妃」7月3日からDVDリリース決定!!

キャスト

シン・チェギョン：パク・ミニョン
イ・ヨク／晋城大君（チンソンテグン）：ヨン・ウジン
イ・ユン／燕山君（ヨンサングン）：イ・ドンゴン
チャン・ノクス：ソン・ウンソ
ソノ：チャンソン（2PM）
ユン・ミョンヘ：コ・ボギョル

視聴感想

史実を元にしている作品のため、時代劇系が好きな方にはおすすめです^^

タイトルからわかるように「七日の王妃」な訳ですが、第1話の初っ端から壮大なネタバレ（？）があるのでそのシーンに向かってどんなことが起こるのか？を楽しむドラマになっています。（もちろんその続きもあるので結末が描かれているわけではないです）

最初は幼少期から始まるドラマですが、チェギョンの幼少期役の子が結構クセが強くて危うく途中リタイアしそうに><（方言が苦手なのかも^^；
幼少期乗り越えたらパク・ミニョンがめっっっちゃくちゃ美しいので、永遠に見てられます！！！！！
またヨク役のヨン・ウジン氏もめちゃくちゃかっこいい・・。いわゆるイケメン顔ではないと思うのですが、ずっと見てられる。最高。しかも身長185cm。

そして王様役のイ・ドンゴン氏の演技が本当すごくて、正直恐ろしかったです・・。
もちろんそのほかのキャストの方もめちゃくちゃ演技上手い・・。韓国ドラマってほんと俳優さんすごい・・！

王様は李氏朝鮮第10代国王・燕山君（ヨンサングン、えんざんくん）。朝鮮王朝史上前例のない暴君と記録されている王。
史実をもとにしてあるので、途中の暴君っぷりも描かれています。

以下ネタバレあり

幼少期

韓国ドラマって結構歪んだ性格のキャラクターが出てくるんですが、この作品でのイ・ユン（燕山君）もまさにその一人。
そして歪んだ原因ってほとんど親に愛されなかったということ。イ・ユンも例に漏れずその一人。

ユンの母親は廃妃になっていて、正妃の息子であるヨクに対して幼い頃から嫉妬していました。
父親である王様もヨクを可愛がっていて、「ヨクが成人したら王の座を譲って、支えてやりなさい」と言い遺して亡くなりました。

ユンからしてみれば「なぜ自分を可愛がってくれないのか？」「なぜ自分は信頼されていないのか？」と疑問に思う日々だったはず。そりゃ歪むわ。TT

そしてヨクがチェギョンと共に罪人を逃がしてしまったことで、ヨクは流刑に。
流刑の移動中に刺客に襲われ、ヨクは死んでしまったことになります。（実際は瀕死状態で助かっていた）

ユンが「ヨクがいなくなればいいのに」と思っていたのは事実だったとしても、本当にいなくなってしまったことで心から悲しんでいたように思います。（史実は知らないけど。。）

しかしヨクからすれば、ずっと自分を疎んでいた兄がついに殺しにかかってきた！と疑うしかない状況。そして数年後に兄への復讐を誓います。

青年期

ヨクが亡くなったと思っていたチェギョンはヨクと再会し、愛し合って結婚することになります。
チェギョンは元々ユンとも親しかったため、ユン・ヨク兄弟が誤解を解き、仲良くなることを願っていました。
しかし二人はお互いを許すことはできず、チェギョンはユンではなく、夫となったヨクを守り抜くと誓います。

その途中で「ヨクを王にする」という先王の密旨の手がかりがチェギョンの刺青にあることが分かります。
チェギョンは自分の刺青の持つ意味を知り、その刺青を焼き消します。
ヨクが刺青の存在を知っていると分かったチェギョンが、焼き消した刺青をヨクに見せるシーンがあるのですが、なぜか泣ける。TT
この刺青のせいで兄弟が争っている、こんな刺青無くしてしまって、静かにヨクと暮らしていきたい。そんな想いが感じられて、とても切ないシーンです。TT

自分の味方だと思っていたチェギョンと、チェギョンの父の左議政が裏切ったと思ったユンは更に暴走。
左議政を謹慎にして自分から遠ざけますが、ユンの謀反の際に左議政は殺されてしまいます。

そして冒頭のシーンへ・・。チェギョンが亡くなった両親（左議政とその妻）に駆け寄るシーンです。
実際に殺したのは後の右議政ですが、謀反に巻き込まれたことは確か。
チェギョンは謀反を起こしたユンへ怒りをぶつけようと、ユンの首に刀を当てます。（これも冒頭のシーン）

もうこの辺りから悲しすぎる。
誰の立場になってみても、悲しすぎる。右議政も悪い奴だと思うけれど、一族を助けたかったのかと思うと同情する。

そして謀反が成功し、ヨクが王となり、ユンは流刑に。しかし流刑の移動中に今度はユンが襲われ、罠にはめられてしまいます。

怪我をしたユンを助けたチェギョンは、「前王と繋がっているぞ！」という濡れ衣で罰せられてしまいます。
どうしてもチェギョンを王妃にしたくない連中のせいで、チェギョンもヨクもずっと責め続けられます。

チェギョンはついにヨクへ別れを告げます。
「離れて生き続けることがお互いを愛している証拠になります。」と告げて、二人は互いに別の場所で生き続けることを誓います。

そして数十年後、ヨクが亡くなる直前にチェギョンは王宮へと呼ばれます。最後の最後に二人はもう一度会うことができたのです。TT
史実もこうだったら良いな・・。

でもこれをハッピーエンドと捉えていいのか私にはわかりません・・。
離縁して何十年も想うだけだった二人。離れて生きることが愛している証しだなんて切なすぎます。TT

最後の方は思わず涙がこぼれました・・。

もし、二人が本当に人生を共に出来ていたら・・という想像シーンが少しだけ流れるのですが、本当に幸せそうでそれも泣ける。
なんで平凡に生きられなかったんだろう、って切なさがこみ上げる。

とにかく切ない気持ちになるので、そのタイプのドラマが苦手な人には辛いかもしれません。TT